傘の下の君に告ぐ

おはこんばんちは!家の近くの自販機の品揃えに納得できない…。小磯です。

 

今朝、缶コーヒーを買ったときに思い出したエピソード。

 

一昨年の、丁度秋から冬に移り変わる頃で、まとまった雨が降る日のこと。

いつものように出勤前の缶コーヒーを買おうと、自宅付近の自販機横に駐車しました。

すると、何やらもめている若い男女が進行方向からやってきて、丁度、僕の車の横あたりで立ち止まり、本気で言い合いをしていました。

 

出勤時刻まではまだまだ余裕があったこともあり、最後まで見届けることにしました。

 

そのうちに、泣き出す女の子、悲しげな顔ではあったけれど、何かを強く言い放つ男の子。

そして、男の子はその場から彼女を置いて歩き出しました。呆然と立ち尽くす彼女。

 

どえらいもん見ちゃった…(;Д;)。

 

女の子は泣き出し、持っていた傘も地面に転げ、次第に雨に濡れていきます。

流石に見ていられなくなり、手からこぼれ落ちた傘を拾ってあげようと、下車しようとしたその時!

 

向こう側から、去っていったはずの男の子が猛然と走ってやってきました!

 

どんでん返しキタ━━(*゚Д゚*)━━!!

 

これぞ!僕が求めていたのはこういうことぞ!

雨に濡れた彼女をきつく、優しく抱きしめ、まさにハッピーエンド!

 

…ではなく。

スパァァァァァン!!!『#%らー!&ん*‘@ほんぎゃー!!!』

 

!!?

 

頭、はたいて…何か叫んで…去っていきやがった…!?!

再び号泣の女の子。

最悪だ。。。可哀想過ぎる。。。

 

落ちていた傘を広い、しかし、さすことなく、彼とは反対方向へ歩き出した彼女。

 

僕の真横には自販機。

 

やることは決まっていました。

 

全く関係のない、通りすがりのおじさんだけれど、全て見ちゃったからには、可哀想なその子に何かしてあげたかったのです。

 

せめて、寒さだけでも取り除いてあげたかった僕は、《あったか〜い》飲み物を買おうと下車しました。

 

いきなり現れたおじさんに、あったかい飲み物差し出されても困るかなぁ?いやいや、そんな体裁はどうでもいい。とにかく暖を!心は無理でも、冷え切っているだろう体だけでも…。

 

ちゃりん。ちゃりん。

 

ん?

 

…は?

 

…Oh、神よ…。

 

何故…全部…《つめた〜い》んだ!!

 

…。

 

僕は、いつものようにいつものコーヒーを買い、曙へ向かいました。

コーヒーが美味しくなかったのは、言うまでもありません。

 

自販機担当の方、どうか、早め早めの商品入れ替えを願います(笑)